Snow Princess ~雪の華~
「たとえ国を欲しがっていたとして、何もしない人間が連れていかれ殺された」
「それを僕らが黙って見ていると思う?」
リリアはしばらく考えてから、口を開いた。
「だんだん話が見えてきたわ。
それであなたたちは内乱を起こさせたい訳ね?」
ゴーシェはにこやかに微笑んだ。
「合格だ」
だが、リリアはさらに眉間のシワを深くした。
「軍隊を招き入れられないから、中で私設軍隊を起こす。そして結界を全部壊して、此処を侵略しようってのね!!」
「なんだと?!」
これにはキーファだけでなく、ゴーシェも表情を崩した。
「さぁ? それは分からないさ」