Snow Princess ~雪の華~
ドリーシュは考えこんで唸った。
リリアはマリンのそばから立ち上がった。


「とにかく、しばらくマリン様を安全な場所へお願いします。
後、馬をお借りします。私は…最後の仕事があるので」

「最後って?」

「そのままよ」


キーファは心配そうな顔をした。
ついて行きたいのだろうが、屋敷での仕事はまだ山ほどある。


「大丈夫。死んだりしないもの」

「さっきから大丈夫が大丈夫に聞こえねーよ」


ごめんと小さく言ってリリアは微笑んだ。
明らかに無理をした笑み。


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