Snow Princess ~雪の華~
そっくりな7人組。
そうそういるわけがない。
マリンはおそるおそる聞いてみた。


「貴方たち…まさかあの小人なの?」

「うん」

「まあ、」

「言うならば、」

「そんな」

「感じが」

「正しい」

「かな」


7人組、それぞれが次々にしゃべる癖。
やはり間違いないと確信した。


「何でわかったの?」

「そりゃま、監視してたからね」

「一日一回報告義務があるのさ」

「あと貴女の警護もね」

「でも普通にしてると色々と不便だから」

「小人になってた訳」

「小人も楽しかったけどね」

「有事の際には戻れるようになってたから」

「「こうして助けに来たってこと」」


マリンはうなずくことしか出来なかった。
とにかく驚いていた。
7人相手に対抗する術もなく彼らにつれられマリンは山に帰ることになった。
彼らはおじさんに置手紙を残し、馬車を後にした。


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