Snow Princess ~雪の華~
家に着くとマリンはベッドに倒れこんだ。
不思議と、7人は家の前にたどり着くとまた小人の姿に戻った。
「まあ」
「こっちのが落ち着くな」
「ホントのこと言えば」
「俺たちもともとこっちだしな」
「変身させる魔法ってもうないと思ってたが」
「こんな強いの使える人いたんだな」
「びっくりだな、リリー様って」
小人たちも疲れた様子で寝床に入って行った。
マリンは深い眠りに落ちていた。
そのはずなのに、マリンは部屋の天井近くに浮いていた。
――ナナイの屋敷の時と同じ……
移動は出来るのだろうか、と思って試しに念じてみた。
「!?」
目を開くと、そこは懐かしの家。
城だった。