Snow Princess ~雪の華~

気の赴くままにあれをもってこい、これをもってこい

本やカタログなどを見てはこれが欲しい、あれが欲しい


それがかなわなければ烈火のごとくお怒りになるか、別の時に違う召使いを見つけておねだりするのです。


たいそう可愛らしいお姫様ですから、首をちょっと傾げて微笑むと側近の者たち以外は大概、その笑顔に魅せられてお願いをかなえてしまうのでした。


そんな姫の行いに王様は幾度となく姫をしかりましたが、とうの本人は何処吹く風。


全く言うことを聞かず、王様に反抗するようになりました。

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