Snow Princess ~雪の華~
さてさて、従女リリアとの和解もし、決意を新たにしたマリン姫。
リリアをそばに置いた彼女はたいそうな努力家になりまして
周りの人々も認識を新たにするものが段々と増えてまいりました。
王と王妃はそのことをたいへん喜ばれて
その年の姫の誕生日のお祝いとして代々王家に伝わる、国の神の象徴である御石・オパール
──はさすがにいただけませんが小さな鏡を中心にあしらい、周りを小さな宝石で囲んだ可愛らしいペンダントをプレゼントいたしました。
マリン姫はそれを大変気に入り、部屋に飾ったり暇があればつけて鏡に向かって微笑んでいたりしていました。
そんな平和な日々をすごしていたお姫様。
とある拍子にまたとんでもないことを言い出しました。