Snow Princess ~雪の華~
「ところでドリーシュ。キーファはどこかしら?」
その言葉に、ドリーシュはあからさまに顔をしかめた。
どうやらそのキーファにあまり良い感情を持っていないようだ。
「あの青二才に何か御用がおありですかな?」
「ええ、ちょっと頼みたいことがありますの」
「ここにいる私共では」
「ちょっとダメね。いるならすぐに案内してくださる?」
ドリーシュは顔をしかめたまま、馬から降りてマリンに耳打ちした。