Snow Princess ~雪の華~


リリアの力の限りの叫びは廊下まで聞こえ、ちょうど部屋の前にいた同僚は荷物を落とした。


「ちょ、リリア!? どうしたの!?」


激しくドアを叩くと、不気味なほどにゆっくり開いた。

中から出てきたリリアをみて、彼女は青ざめた。

「だ、大丈夫?」

「あのバカ、いなくなった」

「えぇ!?」


マリンのこととリリアの言葉とに彼女は目を見開いた。


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