Snow Princess ~雪の華~
『この情報通なラミアを信じて!』
と、言われ半ば強引に手を引かれて着いた場所は、城の奥の奥。
太陽光もあまり届かない、薄暗い場所にある部屋だった。
「何ここ」
不機嫌というよりも呆然としての呟きだった。
特徴を言えと言われたら困るほどの何の変てつもないドアなのだ。
そもそもこんなに部屋が本当に必要なのかと問いたくなる城。
そこにこんなに必要ないと言われたら真っ先に排除されそうな部屋。