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「視聴覚教室の横の階段で……」

「何?」


「キ……キス……」

「キス? 誰と?」


「それを今聞いてんでしょ!」


学園祭。

階段。

キス。


──誰とだ?





「人違いじゃねぇの?」

「間違うわけないじゃん!」


「……何で?」


力強く、“俺を見間違うわけない”と言い切ったあいつに思わず頬が緩みそうになる。


だけど、それを隠して意地悪な笑みを浮かべた。
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