+-+ another storys +-+
「だっ、誰よ!?」

「階段ねぇ……」


もう何か月も前の記憶を引き出しから引っ張りだした。


「ほっぺた包んで……してた、でしょ」


──……。


「お前、その女の顔、見た?」

「見てない、けど、制服じゃなかった。だからあたし、赤い車の人だと思って」


「……安心しな」

「?」


「それも母親だから」

「……ホント?」


「ホント」
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