+-+ another storys +-+
まばたきする時間もないくらい一瞬だったけど、唇が深く重ねられた。


「……ちょっ……!?」

「行くぞ」


あたふたしているあたしをよそに、指を絡めて強く握ると、陸はまた歩き出した。



「……ヤキモチ?」

「違うし」

「嘘つき」


「……もう一回すんぞ」


意外とヤキモチ焼きなんだよね、陸って。



あたしは小さくため息をついてから、繋がれた手をしっかりと握り返した。





end
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