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「何で怖がりのクセに観たがったかな」


電話が終わって、ソファに戻って来た時、トモはまだ笑ってた。



「ケーキも全然食ってねぇし」

「だってぇ……」

「ほら、貸してみ?」


握り締めたままのフォークを手から抜き取られた。


フォークあったまってんじゃん、って笑いながら、トモはケーキを小さく切って私の口元に運んだ。



「ほら」
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