+-+ another storys +-+
「あたし……諦めないから」

「勝手にすれば。でもオレは彼女が、梓が好きだから」


多分、ペンションでもこんな表情だったんだろう。


少しだけ潤んだ目であたしを睨むと、彼女はあたし達に背中を向けた。




「──意外」

「え?」


彼女の後ろ姿を見つめていたら、ふいにそんな言葉が降ってきた。
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