最初で最後の恋愛

放課後
「帰るよ聖来」と言う声を聞いて、席を立って麗奈ちゃんに近づくと、ギュッと抱き着きました。

いつものことなので、麗奈ちゃんは優し抱きしめ返してくれる。
「よっし。帰ろか」と言いながら、頭を撫でてくれる。
麗奈ちゃんに抱きしめてもらったり、頭を撫でてもらうと凄く落ち着くから、麗奈ちゃんが大好き。

手を繋ぎながら、帰っている途中に麗奈ちゃんのケータイがなった。

「もしもし。なに。今、聖来と一緒に帰っているけど。はいはいわかりました。」と言いながらため息をつきながら、電話を切った。

「聖来ごめんね。妹が風邪をひいたみたいで、看病をしないといけなくなって、すぐに帰って来いって言われたから、だからごめんね。」
と言いながら、抱き着いてきた麗奈ちゃんに「私は、大丈夫だよ」とニッコリしながら言ったら、
「本当に聖来は、かわいいくて、大好き」と言いながら強く抱きしめてくれました。

「じゃ聖来また明日ね。
気をつけ帰るのよ。
何かあったら、すぐに連絡をするのよ。」と言いながら、麗奈ちゃんが手を振ったので私も手を振りながら、麗奈ちゃんを見送りました。

見送り終わって、家に帰ろうと思い歩き始めてから、信号を待っている時に、反対方向に死んだはずのママとパパが見えた気がして私は、「マ・・・・マ。パ・・・・パ。」と言いながら涙を流しながら、道路を渡った。

信号がまだ、赤なのにそれに気がつかず。
その時、車がやって来て、「きゃー危ない」と言い女性の声も聞こえず、私そのまま道路の真ん中で座り込み涙を流しながら「パパ・・・・・ママ」と何回も言いながら、
その場から動かず、その場にいた人々は、もうだめだと思った瞬間、一人の青年が飛び出し、包み込むように聖来を抱え上げ飛ぶように道路を渡り終わり、聖来を助けた。

「おい大丈夫か。」と声が聞こえて、見て見ると知らない人が私の目の前にいるので、「イヤー離して」「こら暴れるな」「イヤーパパ・ママ・お姉ちゃん・お兄ちゃん・麗奈ちゃん助け・・・て」と言いながら、「おい大丈夫か」「おーい大・・・丈・・・夫・・・か」と知らない人の声がだんだん遠くなって私は、意識を失ってしまった。