さくら木一本道
※勇次の心の声です☆
朝の食事を終え、
緑茶を入れたカップを持ち、
居間の窓辺から外を眺め、
朝日を浴び、
小鳥のさえずりを聞く、
そう、緑茶をすすりながら…
そして大事な休日をどう有意義に過ごすか、
有意義に過ごすためには何から始めればいいか頭の中で考える…
俺の中で最高の休日の過ごし方だ。
そう、緑茶をすすりながら…
いつもはそんなことを考えながら1日が終わってしまう…
そう、緑茶をすすりながら…
しかし!! 今日は違う!!
今日はしっかり計画的に1日を過ごすんだ!!
そう、緑茶をすすりな…
(鏡子)「勇ちゃ~ん!! 大変大変!!」
勇次が余韻に浸っている中、その余韻をぶち壊すかのように鏡子が勇次の名を騒ぎ立てる。
(勇次)「何なんだよ!! せっかく余韻に浸ってんのに!!」
‐ドタドタドタッ!!‐
(鏡子)「大変なのよ~!!」
その鏡子は、洗濯場から駆け足で勇次の所へやって来た。
朝から騒々しいものである。
(勇次)「何だ? どうした?」
(鏡子)「だから…た、大変…」
(勇次)「いや… だからどうしたんだよ」
(鏡子)「さくらちゃんの… さくらちゃんのぴゃ…!!」
‐バッ!!!‐
(さくら)「キョンちゃん!!」
一体どこから出てきたのか、さくらは後ろから鏡子の口を手で塞いだ。
それと、鏡子の呼び名が「キョンちゃん」に変わっているが、それほど仲良くなったのだと察してほしい、
(勇次)「……あ? さくらの「ぴゃ」が何だ?」
(さくら)「聞くな変態!!」
(勇次)「ハァ?」
勇次は最高な休日が崩れ去り、最悪な休日が幕を開けたような、そんな気がした、