さくら木一本道
‐テレビ‐
‐いつも貴女と…ヴェネーマム‐
(勇次)「これだ!!」
思わず勇次はテレビを指差した。
(勇次)「お前!! 最後にこれ買っただろ!! この…」
‐テレビ‐
‐着心地軽い「下着」です‐
(勇次)「……」
(さくら)「……」
(勇次)「……は?」
‐テレビ‐
‐女性と進化する下着… ヴェネーマム‐
(勇次)「……した…ぎ…?」
‐バキッ ボキボキッ!!‐
勇次がさくらを見ると、さくらは指を鳴らしながら下にうつ向いている。
‐ボキゴキッ ボキッ!!‐
(さくら)「……勇次ごめん…」
「ごめん」とは何だろうか、
何故に謝るのだろうか、
その無限に鳴る指は何だろうか、
(勇次)「ご…ごめんって… 手の動きと言葉が合ってませんけどさくらさ…」
(さくら)「本当にごめん」
‐バキバキッ ベキッ!!‐
(勇次)「……」
‐パキポキッ ベキッ!!‐
勇次は冷や汗が止まらない。
さくらは指が鳴り止まない。
‐パキッ!!‐
(さくら)「……二度も…」
‐バキゴキッ!!‐
(勇次)「に…二度も…?」
‐バキッ!!!!‐
(さくら)「アンタを二度も葬ることになるなんてねぇ!!」
(勇次)「ちょっ… さくら…さん?」
(さくら)「記憶と共に消えてしまえ変態がぁぁぁ!!!」
‐バキィィィ!!!‐
(勇次)「ぬおぶッ!!」
‐ショッピング!!‐
終わり。