♀♂存在感22%の恋♂♀




「さっき、何で笑ってたの?」


櫛森くんは少しきょとんとしてから
何かを思い出したかのように
笑いだした。


『あぁー。あれ?
 あれはねー、
 佐波が面白かったからww』


「だから今度は何が面白かったの?」


『佐波って、いつも怒ってない?』


「それがどうしたの?
 ってか怒ってるんじゃなくて、
 意味わかんないあいつにムカついてるの!」


『へぇ〜。
 やっぱり佐波って面白い。』



…意味わかんないょ。
…何が言いたいの?


……ってか、あたしいつも怒ってる?




『……じー
 …みじー?
 紅葉!?』


祐希奈の声で我に帰った。

『紅葉、顔、真っ赤。』


…嘘。

手で頬っぺたに触れてみた。

…本当だ。熱い。
…熱でもあるのかな?


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