♀♂存在感22%の恋♂♀
二日目の夜
宿に帰ってから部屋で
祐希奈と二人で向かい合って座った。
「あのさ、仮に“仮に”
あたしの櫛森に対する感情が『好き』だとするよ?」
『うん。』
祐希奈は眉間にシワを寄せていたが、
続けた。
「どうすんの?
櫛森、彼女いるんだよね?」
『気にしてんじゃんww
やっぱり好きなんじゃん。』
「“仮に”だょ?」
『いーかげん認めなよね。 いつになったら自分の気持ちに気がつくの?
櫛森のこと好きなんでしょ?』
………本当は気がついていた。
……だけど気がついていないフリをした。
…だけど、その気持ちを誤魔化せなかった。
「好き…………かも。」
『“かも”じゃないの。
“絶対”なの!』
「…うん。
好き。櫛森のこと好き!」