♀♂存在感22%の恋♂♀
“俺たち”
〜その夜〜
…っあ〜もぉ〜!
…塾って何でこんなに眠いの!
…マジでめんどくさい!
……まぁこれでも一応
受験生だし、しょうがないか。
この時期の夜は意外に冷える。
寒さで目が覚めたなか、
おもむろにケータイを開く。
“受信メール二件”
二件かぁ〜
一つは、祐希奈からだ。
『メールしてんのww?』
……あっ!
やっっっば!
櫛森からメール来てるかも!!
ケータイの受信ボックスの
………もう一つは…
見かけないメアドだ。
“櫛森望です。
たいしたことない待ち受けだから
期待しないでね。”
その下にあの漫画のキャラクターの画像が
あった。
…また顔が熱くなる。
…冷たい夜風にさらされながら、
どんどん熱くなる体温。
…鼻歌まじりに家に着いた。
…この時はまだ知らなかった。