♀♂存在感22%の恋♂♀


「“好きなわけないじゃん。
 第一、嫌われてるし。”」



あーぁ。
どうしてあたしは
こんなにひねくれた
答え方しかないのかな。




『“じゃあ、今でもカッコいいとか思うの?”』




「“思わないよ。
 だけど、
 嫌われたら流石に辛いけどね。


 ってか、この話やめよ? 今サッカー見てるんだ♪”」






…早くこの話を止めたかった。

…好きだった人に心の底から嫌われる


…怖さを思い出したから。





〜♪


『“おっ!見てんの?
 今日はイィ感じだね!


 ってかさぁ、今日何時までメール出来る?”』



幸いにも櫛森はサッカーをやっていたので
食い付きが速かった。

「“今日は別に何時まででも大丈夫だょ。”」


さっきまでの話を忘れて
メールが出来ることに
喜びを覚えた。



そのうち、サッカーも終わり
またあの話題へ。



「“やっぱり、サッカーかっこいいね!”」



『“亮太のサッカー見たら惚れるよ?”』



…ばか。

…あたしが惚れてんのは、櫛森だょ。


…いい加減、気づいてよ。

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