狂暴わんこのひとり占め。
「戻れなくなっちゃえばいいじゃん」
「…っ、いやよ」
顔が熱いのが分かる。
そんな自分に嫌気がさす。
「あっ…灯夜!」
服に手が忍び込んできた。
「このままいーコトしちゃおーよ、ご主人様?」
「ダメだって…ひゃっ…」
灯夜の唇が、耳元の首筋に触れる。
同時に忍び込んだ手は、ゆっくりと肌を伝って行く。
「ほら、体は俺を求めてるでしょ?」
耳元で囁かれ、ビクッと反応してしまった。
「や…だめ…灯夜!」
身体中が熱くなる。
灯夜を押す腕には力が入らず、無意味に終わる。
「素直になりなよ。
それに俺はもう……」
――【ピンポーン!】