鬼守の巫女・番外編
凪は魏戎の会議が終わるのを待っているつもりだ。
そんな健気な彼女の姿にまた胸が痛む。
……なんて僕は嫌な奴になってしまったんだろうか。
二人が仲良くやってるのを嬉しいと思う反面、行き場のない想いが僕の胸を締め付ける。
「ひとりじゃ暇でしょ。……付き合うよ」
そう言って彼女の隣の席の自分の椅子に座ると、彼女と同じ様に机に突っ伏した。
それから何も話さないまま静かに時間が過ぎ、いつのまにか教室には僕と凪、二人だけしかいなくなった。