鬼守の巫女・番外編

「……ごめん」

そう小さく謝ると、そのまま逃げる様に教室を飛び出した。

「……瑠愧!!」

後ろから凪の呼び止める声が聞こえるが、それを無視して廊下を走り抜ける。

そして玄関へと向かう最後の曲がり角を曲がったその時、ドンと誰かとぶつかってしまった。

「ごめんなさ……」

謝ろうとして顔を上げた瞬間、その相手の顔を見て……大きく目を見開く。
< 24 / 32 >

この作品をシェア

pagetop