鬼守の巫女・番外編

真っ暗な部屋の中、ベッドの上に寝転び天井を見つめたまま大きな溜息を吐く。

……明日、学校でどんな顔をして会えばいいんだろう。

きっと凪は怒ってるはずだ。

好きでも無い男にキスされるなんて……最悪だ。

自分の起こしてしまった取り返しのつかない事態に、もう何度目かも忘れたため息が漏れる。

……どうしてあんな事をしてしまったんだろうか。

そんな事を考えながらそっと目を閉じるが……案の上、穏やかな眠りは訪れてはくれないようだった。
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