鬼守の巫女・番外編

「おはよ!瑠愧!!」

「おはよ~」

クラスの皆が次々に声を掛けてくるのに小さく返事を返しながら、そっと自分の席へと視線を向ける。

するとそこには……珍しく遅刻もせずに席に座る彼女の姿が見えた。

凪は茫然と立ち尽くす僕を見つけると、次の瞬間……ニッコリと眩しい笑顔を向けた。

それはいつも当たり前の様に僕に向けられていた眩しい笑みで、僕の知っているいつもの凪と少しも変わらない。

その彼女の笑顔に安堵し、それと同時に……自分の心を知る。
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