鬼守の巫女・番外編

「もしもし……ああ、補習で……え?ああ、分かってる。分かっていると言っているだろ……だから補習……ああ、はいはい」

どうやら父は電話に出た魏戎にお説教を喰らわせているらしく、魏戎は眉を顰めながらも、父の言葉に耳を傾けている様だった。

「分かった……分かった!!ちゃんと送って行く……それじゃ」

そう言って魏戎は電話を切ると、疲れた様に深い溜息を吐いた。
< 9 / 32 >

この作品をシェア

pagetop