イルカが泳ぐ宇宙
*
と、そのはずが。
一緒に作業場まで来てしまった。
「絵、描くんじゃないの?」
準備をする彼に言うと、
「そうだよ」
と、弾んだ声が返ってきた。
「私、邪魔なんじゃ」
「んーん。待ってて?」
彼は既に鉛筆を構えている。
軽く首を傾げられてかわいくお願いされてしまっては、実際帰る理由もなく、私はいつ終わるかわからない彼の絵の完成を待つことにした。
と、そのはずが。
一緒に作業場まで来てしまった。
「絵、描くんじゃないの?」
準備をする彼に言うと、
「そうだよ」
と、弾んだ声が返ってきた。
「私、邪魔なんじゃ」
「んーん。待ってて?」
彼は既に鉛筆を構えている。
軽く首を傾げられてかわいくお願いされてしまっては、実際帰る理由もなく、私はいつ終わるかわからない彼の絵の完成を待つことにした。