すずのうた(仮)
「…ということだ、頑張れるか?」
「あ、はい…
心入れ替えて集中して頑張ってみます」
ようやく話しが終わり
失礼します、とため息をつきながら
教室を後にする。
「うぅっ、さむ」
廊下は日が差して暖かいものの
窓から吹き込む風は冷たく
思わず私は身震いした。
これから塾かぁ…
そんな憂鬱な気持ちを持ったまま
正門を出た。
「塾行く前にコンビニでパン買お―っと」
そんな独り言をつぶやいたりしながら
お気に入りの黄緑のipodを耳にかける。
…ふんふん♪
呑気に鼻歌を歌いながら
コンビニへ向かった。