3日目のプロポーズ
社長の腕の中にいる自分という状況が現実的でないせいか

これは夢だと思わず自分の頬をつねってみた

痛い……やっぱり夢じゃないみたい

そんな私を見て社長は笑った

「なにしてんの?」

「あ、いやなんでも……っていうか、この状況のほうが『なにしてんの?』なんですが」

相手は社長なので丁寧にこの状況の説明を求めてしまった

「なにって、抱きしめてるんだけど」

いや、聞きたいのはそういうことじゃなくて

「抱きしめてるだけじゃダメかな?」

っていうなり

手が顎にかかりそっと上を向かされたと思ったら

唇に暖かいぬくもりが……って

私、社長にキスされてる!

うそ!

やっぱり夢だよ!これ

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