3日目のプロポーズ
次の日、借りた傘を返しに店に行った

すると、彼女は今日は休んでいると

がっちりとした体格の見た目怖そうな店長が教えてくれた

『傘は確かに無料で貸してるんだが、急な雨で貸出用の傘が一本も残ってなかったからあの子は自分の傘をあんたに貸したんだ』

『で、自分が風邪引いてちゃどうしようもねえよな』と店長はガハハと笑った

俺のせいで風邪引いたと思わないように店長は笑っていた



店員といい、店長といいなんだか暖かい店だった

その後、何度か店に行ったが彼女には会えなかった



そして、再会したのはこの会社に彼女が入社してきたときだった

< 23 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop