3日目のプロポーズ
入社式の日、大勢いる社員の中に緊張した顔で新品のスーツに身を包んだ彼女を見つけた

大勢いるなかから見つけた自分にビックリしたが

同じ会社に勤めるなら話す機会があるかもしれないと喜んだ

けれど、現実は甘くない部署の違う彼女と話すことはなく

気がつけば、なぜか俺は社長になってしまい彼女と話すことなんて全くないまま月日だけがすぎていった

だから、今日エレベーターの前で彼女に会ったときチャンスだと思って

持っていた書類をわざと彼女に渡した



< 24 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop