『想い方』
びっくりした。
てっきり私はokするのかと思っていたから。
多分、翔の事かな?
智也を見ると下を向いて何か考えている。
由香は目に涙浮かべて智也を見てた。
沈黙…。
沈黙を破ったのは由香。
「ごめんなさい…。」
「…俺じゃ駄目?」
「駄目じゃないよ。でも翔の事を想い出す時があるの…。忘れられて無いって事でしょ?中途半端な気持ちで智也とは付き合えない。」
涙浮かべながら笑って言った。
精一杯だったんだと思う。
それを見た智也が考えながらゆっくり言った。
「翔って奴の事忘れなくていいよ。忘れる必要もないから。」
「え?」