『想い方』
私は部屋にあった求人雑誌を机の上に広げた。
『時給が一番高いとこ~。』
条件が良い欄にチェックを入れる。
由香と智也は黙ったまま、ボーっとしてた。
見てられなかった。
『3人で仲直りのチュウする?それとも私だけ智也に仲直りのチュウしていい?』
由香の顔を覗き込みながら言った。
「え!?嫌だっ!」
『嫌だってよ~智也~。愛されてるね~。じゃあ、智也が由香に仲直りのチュウしなよ。笑 見守っててあげる笑』
「…俺?」
『うん。風俗やってた事も援交やってた事も許してくれるなら由香にチュウして。』
「…って言うか俺が悪いんだし…。」
由香が真っ直ぐ智也を見てた。
『早くチュウ見たいなぁ~笑』
智也と由香の唇が重なった。
凄く綺麗で…。
由香と智也
二人の愛は永遠なんだって想った。
ピロピロリン…
「え!?」
由香が勢いよく私を見た。
『チュウ写メゲット!!!笑』
由香と智也のチュウシーンは私の携帯へと保存された。
「ちょっと待ってよ~。スッピンだってば~。はぁ~…笑」
由香が幸せそうに笑う。
「俺も絶対目腫れてるから笑」
智也も幸せそうに笑う。
『早く借金返して結婚して子供作ってよ!?』
私がふざけて言う。
「って言うか、アズは早く彼氏見つけなよ。笑」
「そ~だな。アズは一生一人か?笑」
『ひど~!!!』
3人で仲良く笑った。