『想い方』
「智也が…!!智也!智也!!!嫌だ!嫌だ!!!」
由香が泣き叫ぶ。
他の大人達が智也を車から出そうとしてた。
私も後ろから叫ぶ。
『智也!智也!!』
私は大人の人達の手を借りながら車から降りた。
そのまま救急車に乗せられそうになった。
『―――…ッ』
振り払い、由香の元へ行く。
足が痛くて引きずったまま。
「智也!!―ッ……お願いだからっ!お願いだからっ!!」
由香はもう正常じゃなかった。