『想い方』
私はそこから立つ事が出来なかった。
私も死にたくて、痛む足を持ち上げ、窓にかける。
「アズさんまでそんな事しないで!」
智也のお母さんが言った。
聞こえないフリをした。
痛む足が上がらなくて
医者に後ろから抱き抱えられた。
結局落ちる事が出来なくて今でも生きてる。
由香のお母さんとお父さんが来て、お医者さんから事情を聞いていた。
即死だったと。
後追い自殺だったと…。
「どうして由香だけ死ぬの!?」
由香のお母さんが声を荒げて言った。
この言葉が私の胸に刺さったまま今でも抜けない。