『想い方』
先生達に、
私と由香が何もしていない事
由香の上履きの中にのりと画鋲が入っていた事
机が外に落とされていた事
机の上に落書きや悪口が彫られていた事

全て話した。


助けを求めた。



由香は泣き止んでいて真由美と亜里紗を睨んでた。



担任は真由美と亜里紗を見て、次に由香を見て、最後に真っ直ぐ私を見て言った。


「いじめられる方にも原因があるんじゃないのか?」


その顔は今でも忘れられない。

嫌な顔。
迷惑そうな顔。



『は?』



「今のお前の意見を聞く限り悲劇のヒロインにしか聞こえないぞ?よく考えたか?何故自分達がいじめられるのか。何故そんな事をされるのか。よく考えたのか?」


『意味が分かんない。いじめられる原因とかの前に、こいつ等に説教とかないの?こいつ等には何にも言わないの?』
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