『想い方』
公園に着くなり、由香はまた煙草を取り出し火をつけた。
私達は日陰のベンチに腰を下ろした。
「フ―…まぁ沙織さんの彼氏とはヤったんだけどね。」
『…なんでヤったの?』
私も煙草を取り出し火をつけた。
「寂しいからだよ。翔を早く忘れたかったから。誰でも良かったんだから…。アタシヤリマンだね☆笑」
寂しげな笑顔で
無理して笑う由香の顔が今も頭から離れない。
続けて由香が言う。
「ヤったけど取ってないから。勝手にあいつ(沙織さんの彼氏)が沙織さんと別れただけ。別にその後アタシに告ってきたわけでもないし。っていうか付き合ってもないしね。笑」
『そっか…』
フ―…
正直戸惑った。
こうゆう時、なんて返事すればいいのかな…。
私も寂しいって気持ちは分かる。
でも誰でも構わずHするのは良くない。
こんな事由香だって分かってる。
私はそれ以上何も言えなかった。