『想い方』
玄関を開け、自分の部屋に向かった。


「アズ!ちょっと来なさい。」


親だ。

私は昔から母親に育てられた。

父親の顔は知らない。


『何?』


「担任の先生から電話来たよ」


話が長くなりそうな気がした。


『あ!聞いた?二週間謹慎らしいよ~』

「友達殴ったって?怪我させたって?」

母の顔が完全に怒っていた。

酒の匂いもした。
酒は毎晩の事。


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