『想い方』
「おいおい、2人共スエットかよ。」


やっと担任が来た。


「話って何?」


由香が問いただす。



「アズが暴力をふるって怪我させた事、目をつむってやる。だから[いじめ]も無かった。そしたら謹慎も一週間だけでいい。」


担任が静かにそう言った。



同席していた、他の教師が口を挟む。


「良かったわね。アズさん。退学にならないよう、先生が色々して下さったの。感謝するのよ。」


黙るしか出来なかった。


小さな反抗のつもりだった。

今思えば悔しくてならない。


担任が嫌そうに口を開いた。


「…教室行ったか?」


黙って頷く由香。


私は話す気になれなくて、ずっと担任を睨んでた。



「じゃあ、話は早いよな。これ。」


担任は一枚の紙切れを差し出した。


数字が書いてある。
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