『想い方』
パチンッ-



威勢のいい音が響いた。


由香の頬を直撃。



由香はもう一度深々頭を下げた。




私は由香の顔を見る事が出来なかった。


もちろん、沙織さんの顔さえも。




沈黙が流れた。


長く感じた。



この時、初めて沙織さんが怖いと思った。



沈黙を破ったのは沙織さんだった。




「由香ちゃんだっけ?失恋したんでしょ?沙織と一緒じゃん。」


「はい…」



「じゃぁこれから失恋パーティーでもしよっか☆☆」




沙織さんの声が急に変わった。



明らかにテンションが高くなった声。




『え?ん?沙織さん??』




沙織さんの顔を見た後すぐに由香の顔も見た。



目が点って言葉はこうゆう時に使うものなんだ。
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