金木犀〜恋の香り〜
「ごめん!思い出した!!今日瞬平に大事な用があるから…付き合ってくれって頼まれたんだった!
わりぃ…今日無理だわ…」
「えぇ〜…なにそれ〜?瞬平とは、いつも一緒でしょ?今日じゃなきゃダメなの?」
由嘉は怪訝な表情を浮かべる。
「しらねぇよ…アイツがどうしてもって…」
「もぉ〜わかったぁ…!」
「ごめんな、?この埋め合わせはまた今度な?」
ポン、と由嘉の頭に手をのせる。
そして、俺は部屋を出ようとした…
由嘉に嘘をついてまで……
南に、会いに行こうとしたんだ…