金木犀〜恋の香り〜

「あの子の所に行くんでしょ?」


「行かないよ…何で、そんなこと言うんだよ…」


由嘉は勘違いしてる…、そう思った。

でも、違った。




「もういいよ…。由嘉、片思いはもう疲れたよ…」


少し微笑んで、そう答える由嘉。


「由嘉…?何言ってんだよ?」


「だーかーらぁっ……片思いはもう疲れたの…
大輔はさぁ、気づいてないの?
…ううん、違う、由嘉の為に忘れようとしてくれたんだよね?」


「由嘉…?」
< 113 / 123 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop