金木犀〜恋の香り〜
「本当は好きだったんでしょ?あの子が。由嘉と再会する前から…
でも、大輔は由嘉のところに戻ってきてくれた…
それが嬉しかった。」
「誤解すんなよ!確かに好きだったよ!でも今は…由嘉が好きなんだ…!」
「違う!!
大輔の好きは、好きじゃない…
大輔はね、昔の恋を美化して恋に恋してるだけだよ…!」
"昔の恋を美化して…
恋に恋してる"
待ってくれ…。
俺はちゃんと由嘉が好きだったよな!?
なんか言うことねぇのかよ、俺!!
「もう…諦める…解放してあげる!早く行ってあげて…?」
「俺…お前を愛せてなかった…?」
「うん。」