金木犀〜恋の香り〜

「本当は好きだったんでしょ?あの子が。由嘉と再会する前から…
でも、大輔は由嘉のところに戻ってきてくれた…
それが嬉しかった。」



「誤解すんなよ!確かに好きだったよ!でも今は…由嘉が好きなんだ…!」



「違う!!
大輔の好きは、好きじゃない…
大輔はね、昔の恋を美化して恋に恋してるだけだよ…!」


"昔の恋を美化して…
恋に恋してる"

待ってくれ…。

俺はちゃんと由嘉が好きだったよな!?

なんか言うことねぇのかよ、俺!!


「もう…諦める…解放してあげる!早く行ってあげて…?」


「俺…お前を愛せてなかった…?」


「うん。」
< 114 / 123 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop