金木犀〜恋の香り〜

「ありがとう。」



彼女の口から


そっと出た言葉。





「何がありがとうだよ〜?」


わざとらしく、聞いてみる。



「あたしと、出逢ってくれて。ありがとう」


真剣な眼差しで言う南に、ちょっと照れちゃった俺…。


くしゃくしゃって、彼女の髪の毛に触れたんだ…
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