金木犀〜恋の香り〜
「その店員さんが、南が恋した人?」
「あはは…そう。一瞬だった。それと同時にね、すっと…何か引っ掛かてたものが取れた気がしたの。それから、その人が来る、毎週金曜日にここに来て勉強してた。カプチーノを頼んでね」
「うん…それから…?」
「それから…その人は、あたしの事を覚えてくれて、名前でよんでくるようななった。そしてその人は、好きって…いってくれたの」
告白されたんだ…驚きとショックが混じり合う。
南を見ると……
南は泣いていた。
「ちょっ……南…?」