金木犀〜恋の香り〜
俺はもう恋なんて愛なんて信じない。
気分がすっかりブルーになった俺は、朝からご機嫌ななめ状態
「どした〜?大ちゃん」
俺の親友、松田瞬平が心配そうに顔を覗きこむ
「何でもねぇ〜よっ」
「そ。そーいや、お前また女泣かせたらしーじゃん
モテる男ってつらいわねぇ」
「何だよそれっ俺様が女の子を泣かすわけないでしょっ」
「大ちゃんさいて〜っ!って言われたんだろぉ」
「お前〜〜何でそこまでしってんだよっ」
「きゃーっ!」
本気なんかいらない。
だけど、遊びは必要。
それでいいんだ。
あいつと別れてから、俺は女と遊ぶようになった
決して、恋人までいかない薄い関係。