金木犀〜恋の香り〜
自分が傷つかなければ、それでいい。
「つか瞬平、誰か女の子紹介して〜」
「お。ついに彼女を作るきになったかぁ!?」
「ちげーよ、でも俺だけ彼女いないってのもなぁ…」
「待て待て、俺もいないからぁ!!」
季節は冬。
もうすぐクリスマス。
周りの奴らはイチャイチャ…
俺はひとり…
それじゃ俺、寂しいやつみたいじゃん
「誰かいないの〜!」
うーん、といいながら携帯のメモリを見つめる瞬。
「あ、南ちゃん…」
瞬がボソッと言ったのを聞き逃さなかった
「だれ南ちゃんって!かわいいの?」
「かわいいし、性格も結構いいぞ!南ちゃんならお前を変えてくれるかもな!しゃーねー!!早く携帯だせっ」
お前を変えてくれる…?何か変なの、瞬のやつ。
「赤外線受信完了っ!メールそーしんっ」
「お前は本当に調子のいい奴だな〜」
『はじめましてっ大輔です!よろしくね(^O^)』
すぐに南ちゃんとやらにメールを送った。
俺を変えてくれた最愛の人だとは今はまだ気づくはずもなく
いつも通り、テキトーに。