金木犀〜恋の香り〜
自分で読んでてめちゃくちゃ泣きそうになった。
「南は、こんなにもすげえ奴に惚れられてたんだな。よかった…な。ちゃんと理由聞けて」
「……………なんでもっと早く…。最後の最後まで…本当に隠し事の多い人ね……。」
「修二は、本当に南ちゃんの事が好きだった。修二の為に、南ちゃん幸せになってね……」
「あたしも本当に大好きっ……だったよ。修二さん…」
その時、
ありがとう―。
確かにそう聞こえた。
修二さんの声を聞いた事ないけど、きっと。
あれは修二さんだよな。
「あたしも…ありがとう」
南がちっちゃく呟いた。