金木犀〜恋の香り〜
南をどう落とそうか…そんな事ばかり考えていた。
10分後
『登録したよ。南です。よろしくね』
と返信がきた。
すぐさま返信する俺。
よろしく〜とハートマークをつける。
返ってきたメールは
『はーい。』
…
うーん…今までの女と全然違う……
絵文字がない!!
今までは、こっちが絵文字をつければその倍の絵文字をつけてきた。
さすが女子だな〜といつも感心する。
なんか、やりずれぇな…
南に疑問を覚えつつも、俺はマメにメールをした。
相変わらず、絵文字なし!
そんな日が何日も続いた。
メールをすればすぐ返ってくる返信。
ちょっと分かったこと。
まさかの天然ちゃん。
まだ会ったことないけど、頭の中での南は、しっかり者系だった。
そんな中、
俺、南、瞬平、葉月という南の友達と4人で会うことになった。
『明日楽しみ!やっと南にあえる〜☆』
『だね!南も大輔くん顔見たかったんだ』
眠くなった俺は、このやり取りだけでメールを終え、携帯を握りしめたまま眠っていた。